・人と比べない
ヨガの世界では人と比べることをしません。
身体が硬くて、他の人が気持ちよさそうにできているポーズが自分だけできない、と思う人は多いと思います。だけど、人の身体はみんな違うように、みんなそれぞれ得意なポーズや不得意なポーズがあります。
ヨガの世界ではヨガを初めてやった人でも、10年以上やっているインストラクターも、みんな同じ練習生。どれだけ長くやっていても、苦手なポーズはあります。
仕事内容や生活習慣、日頃の姿勢のくせや過去に怪我をしたり。人と比べるのはナンセンス。
じゃあ人と比べないなら、どうしたらいいのか?
今の自分を受け入れてあげること。
私は腰が痛い、肩が凝りやすい、腿裏が硬くて前屈が苦手とか、私は背中が硬くて後屈が苦手とか、
自分の今の状態を理解して、それを受け入れる。
そして、改善していくために自分に必要なヨガのレッスンをするだけです。
・無理をしない
ヨガでは慎むべき行動の一つに、アヒンサ(非暴力)というルールがあります。
非暴力と言えば、インド独立の父ガンジーが唱えていた言葉の一つですが、ヨガの世界では、他人に対して暴力を振るわないという以上に、暴力的な言葉や考えも含まれます。
また、これは他人だけでなく自分に対することにも当てはまります。
ヨガで無理をして身体を傷めること、仕事や子育てで無理をして体を壊すこと、本当は嫌なのに受け入れてしまうこと、自分はなんでこんなにダメなんだろうと思ってしまうこと。これらも全てこのアヒンサ(非暴力)の対象になります。
身体の状態は毎日変わるもの。そして気づかないうちにちょっとした変化やストレスで疲れは溜まるもの。自分で自分の身体の状態をきちんと把握してあげて、ヨガだけでなく日常生活でも無理をしすぎないように心がけましょう。
・ポーズの完成形に拘らない
型的な誤解例が、前屈。身体がペたーんと折り曲がるのが前屈だと思っている人がほとんど。だけど、本来前屈とは股関節が屈曲すること。もも裏のハムストリングをきちんと伸ばすためには、膝を曲げてお腹と前ももをくっつけて股関節を屈曲させることが大事。ポーズの見掛けではなく、プロセスや実際にどこに効いているのかを意識することを心がけて。ヨガのポーズは意識次第で、どこまでも深めることもできるし、どこまでも軽減することも、手を抜くこともできる。一つ一つのポーズを丁寧に、自分の身体のどこに効いているのか身体を観察して行いましょう。